無痛分娩って高いんじゃないの?お金のかかる理由を教えます。5選

令和の産婦人科ストーリー

無痛分娩って高額だと思いませんか?陣痛の痛みが怖いので、無痛にできるならしたいと思うますよね。とっても痛そうだから😫15年以上産婦人科で看護助手として勤務し、沢山の妊婦さんの生の声を現場で聞いてきました。1人の母親として娘達の不安に答えたいと思います。迷っているあなたの助けになりたくて、産婦人科の現場から伝えますます😘医療の専門家では無いので専門的な知識を求める人には、私の情報は適しません。

無痛分娩が高額になるのは仕方が無いなと思う理由5選
①硬膜外麻酔の処置が必要
②無痛分娩中はモニター管理が必要
③麻酔のできる医師がいないと出来ない
④使用する薬が多い
⑤助産師、看護師の援助が自然分娩より必要
+分娩室の回転率が悪くなる

①硬膜外麻酔の処置が必要
医師と看護師が処置を行います。時間的には数十分間のものですが、うまく管が挿入できない時にはもっと時間がかかり、場合によっては他の医師に交代して行うこともあります。出来る医師と出来ない医師がいるという事ですね。手間がかかるし、医療器械類も必要です。
管を留置後、テストを行います。ママの血圧が下がったりした時は、薬を投与して対応します。

②無痛分娩中はモニター管理が必要
麻酔を使用するので、母体の脈拍、血圧、心電図等をモニタリングし記録に残します。ナースステーションにモニター画面が映し出され、医師や助産師、看護師が管理しています。NST(ノンストレステスト)でもちろんベビーの管理もします。薬剤の管理も麻薬なので厳しい管理下で行われます。

③麻酔のできる医師がいないと出来ない
医師に、専門の知識がないと出来ません。出来ない医師が当直の時に無痛分娩希望の患者さんが無痛を始める時には、夜中でも呼び出します。病院としては、無痛のできる医師の確保と、熟練した麻酔科医の確保が大変なんだと思います。夜から昼間の外来まで勤務する医師は大変だなと多います。

④使用する薬剤が多い
詳しい薬名まではわかりませんが、痛みをとる薬、陣痛が弱い時に陣痛を促進する薬は必要です。血圧が上がったり下がったりしても、それぞれに対応した薬が使用されます。吐き気がある時も薬が処方されます。薬が多くて心配になりますが、必要な時のみ使用されます。たまに、相当な痛がりの人がいて、全くの無痛の状態を望まれ薬の量が増えることもありますが、そこまでは要求しない方が良いと娘になら言いますね。

⑤助産師、看護士の援助が自然分娩より必要
無痛分娩中は麻薬を使用して麻酔をかけている状態なので、助産師、看護師の管理が必要です。トイレにも歩いて行けませんし、飲み物を取ったりするのも誰かの助けが必要です。今日も、スマホを落としたので取ってくださいと頼まれました。洗面も歯磨きも介助が必要になります。

+分娩室の回転率が悪くなる
どの産院や病院でも、分娩室や分娩台の数は限られています。自然分娩の場合は、子宮口が初産婦さんは8センチ、経産婦さんは6センチ開大を目安に分娩室へ入ります。それまでは陣痛室や病室にいて陣痛に耐えているのですが、無痛の場合は痛くなってきたと妊婦さんが感じ無痛を始める時点で分娩室に入ります。分娩室の滞在時間が長くなり、よって回転率が悪くなります。無痛分娩ができる病院はある程度の規模が必要になります。

まとめ
無痛分娩は高額になるのは仕方が無いです。必要な人員とスキルのある医師、設備等が不可欠です。金額で病院を選ぶのではなく、いろいろな状況に対応できる病院か、どのような医師がいるか確認する必要があります。とても優秀な指導者クラスの医師がいても、トラブルがゼロではないのがお産の怖いところです。



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