無痛分娩って本当に痛くないの?無痛を検討している人必見!痛み5選

無痛分娩

無痛分娩って興味あるけど不安ではありませんか?娘達も悩んでいます。
母親の世代では経験した人は殆どなく。私もありません。
15年間産婦人科で看護助手として勤務し、現場での経験をもとにした情報を1人の母として娘達に伝えます。
私は医療の専門家ではありません。専門の知識を得たい人には私のブログは適しません。しかし、素人ならではの視線の情報は、皆さんの無痛分娩の理解度が上がり、判断の助けになるでしょう。
あなたの命がけのお産を応援したくて。愛を込めて。

無痛分娩にも痛みはあります。
無痛分娩でコントロールできる痛みは1つ、「陣痛」です。

無痛の痛みTOP5
①子宮口が5センチ開大するまでの痛み(分娩中)

②無痛の薬がOFFした後の会陰切開の痛み(産後)
③分娩後の子宮の収縮痛(産後)
④分娩進行中の痛み(分娩中)
⑤ラミナリア、メトロ挿入の痛み(産前)
その他
硬膜外麻酔の痛み(産前)
導尿の違和感(分娩中)
無痛に限らず、稀に起こる最悪の痛み
頭痛(産後)
血腫ができた時の痛み(産後)

①子宮口が5センチ開大するまでの痛み(分娩中)
陣痛の痛みです。
生理痛のような痛みが強くなり、お腹が張り、骨盤が開かれるような痛みです。骨が痛いような感覚があります。
我慢できるまで子宮口が56センチまでは無痛を始めないほうが良いと助産師さんは説明します。陣痛が乗ってきてから無痛を始めた方が力が抜け、お産がスムーズに進むそうです。
確かに、ほとんどお腹の張りがない時から無痛を始めると、出産まで時間がかかることが多いように感じます。23日かかる人もいます。
実際には痛みに弱く不安がある人が無痛を選択しているので、子宮口23センチ開大程度で無痛を始める人が多いです。
強者はClosed (子宮口が0センチ)から始める人も😅

究極の無痛は帝王切開だという人もいますが、別の痛みがちゃんとあるのでそうは思いません。

②無痛の薬がOFFした後の会陰切開の痛み(産後)
9割以上の人が会陰切開、または切れてしまうことがあります。
100%の人が切開したくないのですが、自然に切れてしまうより縫合しやすく、出血も少なく済むようです。
裂傷にも14度の程度があり、ひどい時は肛門や直腸まで裂けてしまうことがあり痛みも酷いものです😭無痛がOFFした後に痛みがきて動けません。
前日にお産した人は、痛くてペンギンさんのように歩くのですぐわかります。
痛み止めの薬で我慢するしかありません。硬めの円座なら傷が宙に浮き圧迫されないので、少しは効果があります。

無痛に限らず経膣分娩ではほとんどの人が経験する痛みです😩

③分娩後の子宮の収縮痛(産後)
後陣痛と言われる痛みです。

全ての人にあるものですが、無痛に人は陣痛の痛みがなかったので、自然分娩の人より強く感じるようです。
2人目、3人目と痛みが強くなります。私もそうでした。助産師さんは収縮が悪くなるから痛く感じると言います。帝王切開の人にもある痛みです。
無痛の人は夜中に「痛いんですけど〰︎😭」とナースコールをする人が多いです。痛み止めを飲んで我慢するしかありません。時には座薬も。基本は収縮を促す薬を投与されます。収縮はとても大切です。収縮が悪いと出血がダラダラと続いてしまいます。以前、産後に弛緩出血をした人が分娩台の下まで血が流れ、血溜まりができた事を見ました😱

収縮痛は良いことだと思って乗り越えてくださいね。鎮痛剤の助けは借りてね😘

④分娩進行中の痛み(分娩中)
無痛分娩中によくあるナースコールが「痛くなってきました〜」です。
陣痛が強くなってくると痛みを感じるようになり、その時は医師の指示で薬の量を増やします。麻酔薬の使用なので、無痛中は心電図モニターで母体の心拍、血圧、酸素飽和度等をモニタリングされ、NSTでベビーの心拍やお腹の張りの強度や間隔が記録されます。医師や助産師がナースステーション等で常時確認しています。
痛いからと言って、薬の量を際限なく増やすことはできません。また、お腹が張る感覚、お尻が押される感覚等はあります。

しかし、子宮口が全開でも、食事をしたりスマホをしたりもできるので、やっぱり無痛は痛みをコントロールできます。「うー痛ーい!」と大きな声が分娩室や廊下まで響き渡ることは、無痛分娩時はないですね😘

⑤ラミナリア、メトロ挿入の痛み(産前)
子宮口の開大を促すため、ラミナリアという海藻でできた長さ5センチ程、直径は25㎜程の棒を挿入します。硬いものを多いと10本以上入れるので痛みはあります。痛みに特に弱い人は無痛の薬を使用してから行うこともありますが、稀です。メトロは生理食塩水を入れた風船のようなものを子宮口に挿入します。お産が進んで子宮口が開いてくると自然に抜けますが圧迫感があり痛みを感じる人もいます。

その他

・硬膜外麻酔の痛み(産前)
全ての無痛分娩の人が経験する痛みです。
背中の背骨の間に、薬を流すための管を入れるために針を刺します。オペ台の上で全裸で横むきに寝ます。背中をできるだけ丸めて、膝をかかえるような姿勢になります。お腹が大きいので苦しい姿勢です。痛そうな表情をしている人もいますが、我慢できない痛みではないようです。

・導尿の違和感(分娩中)
無痛している間は動けません。腰から下に麻酔がかかるのです。23時間ごとに尿道にゴム管を挿入して尿破棄をします。痛みはありませんが、違和感があるようで嫌がる人もいます

・頭痛(分娩中、産後)
無痛分娩中に、熱が出ることが良くあります。薬の影響だそうです。助産師さんは水分を小まめに取ってほしいと言います。OS1など経口補水液を用意して飲んでください。

頭痛を訴える人も多いです。時に、硬膜外麻酔を行うために管を背中に刺す処置が、太っていたり側湾症の人の場合などに何度も刺し直すことがあります。助産師さんは髄液が漏れたりすることがあると教えてくれました。すると、猛烈な頭痛が起こります。寝返りをうつことも、座位を取ることもできない程の痛みが続きます。痛み止めでは効果がなく、ブラッドパッチという処置を行います。不思議とブラッドパッチをすると皆さん頭痛が治ります。ブラッドパッチについてのは検索してみて下さい。

・血腫ができた時の痛み(産後)
分娩時に裂傷ができれば縫合しますが、時に表面ではなく内部に出血することがあります。その部分が腫れて硬くなります。私は経験がありませんが、その痛みはママ達の表情からみても最悪です。唸り声をあげ油汗を流し苦しみます。😱
すぐオペ室に運ばれ、麻酔し、切開し、出血箇所を確かめ、再度縫合します。痛みでヘトヘトになったママさんは、尿道カテーテルを入れ、歩いてトイレに行かなくても良いようにして寝てもらいます。
血腫ができることは稀ですが、経験したくない痛みです。😫

まとめ
無痛分娩は無痛ではありませんが、お産の最大の痛みと思われる「陣痛」をコントロールすることはできます。
薬を使用するので、効果に個人差やリスクは存在します。
陣痛に恐怖心を持っている人、痛みに弱い人には良い選択だと思います。また、長い陣痛で疲弊することが少ないので、産後すぐに仕事に復帰したいと無痛を選んだ友人もいました。

この記事を読んで、お産の痛みについて知ることができると思います。
これから、費用、お産までの流れ、自然分娩との違い、実例の情報を順次発信してゆきます。

ブログが上達していきましたら、質問に答えていく予定です。

SEE YOU😘

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